見張山

見張山山頂にて

 山行報告   
 報告者   :  丸山敏文 
 山  名 見張山  山行名 読図山行
 ルート 大江高島ー乙女ヶ池ー長法寺跡ー打下城跡ー山頂ー送電線第2鉄塔ー日吉神社ー大江高島
 山行日  平成23年5月8日  天候  晴れ
 参加者  CL : 丸山  SL : 植西

男性 : 6名 秋月、 赤松、 梅澤、 薗上
女性 : 4名 上杉、 内匠、 吉津、 堀

合計 : 10名  
ルート概略図と コースタイム 
  
 山行報告
 巨人のガリバーが帆船を曳いている近江高島駅前で準備体操後、乙女ヶ池に向けスタート。この時、進む向きが逆の方は磁北線をセットしたとき回転リングのNの設定を反対に設定した為で、地形図の文字が読める向き(上側を北)に持って回転リングのNを設定すると間違えません。乙女ヶ池の桟橋で整置のあと田植えの終わったのどかな道を歩き、長法寺跡登山道入口の獣害避け金網扉を開け登山道に入ります。尾根から谷に入ると展望がなく現在位置が確認しにくくなるので小さな谷や、尾根を地形図から予測し確認して歩くことが現在位置を把握するポイントになります。長法寺跡で、往時の繁栄を思いながら昼食、吉津さんから手作りの砂糖漬けの菓子の差し入れ、いつもありがとうございます。打下城跡までの途中の浅い谷の通過では踏み跡が消えかかり間違いやすい所を、コンパスのセット通りに正確に歩けていました。打下城跡から送電線鉄塔に向かう時、設定した進行線と歩いていく方向が少しずつずれていきました。これは設定と異なった方向に進んでいるので元の所に戻り確認が必要です。また歩く方向の傾斜がどのようになるか予測して歩きます。

鉄塔下が今日の最高の展望台で見張山山頂は雑木に囲まれ名前に似合わず何も見えません。山頂で記念撮影後、第2鉄塔に向かっているときHさんがバランスを崩され転倒された。右膝に異常があり、秋月会長が直ぐに急速冷却材で膝を包みテーピングで固定され、処置した結果ストックを突きゆっくり歩くことができ、急な所を前後で確保し近江高島駅まで下山できました。翌日診断の結果サラ骨折の大きなケガを負っていました。皆さんのご協力で何とか下山できたことを感謝しています。
また一日も早く回復されることを願っています。
 感想文
 赤松隆二
 

日本で年間発生する1700件の遭難事故のうち、道迷いによるものが1/3近くを占めています。登山に限っても、20〜25%程度が道迷いで遭難していると推測されます。そして道迷いは、時には滑落などの事故にもつながっています。

 今回読図山行に参加したのは、道迷い遭難を防ぐための読図・ナヴィゲーション技術を少しでも習得したかったからである。すいません「机上講習」に参加して地形図の読み方シルバーコンパスの使用等を勉強したかったのですが仕事の都合で参加できませんでした。

当日参加者は10名、私を除きベテラン揃いです。JRの電車の中で丸山先生より二万五千分の1、一万二千五百分の1(本日使用)磁北線入りの「地形図」、知っていたのは等高線と等高線の間が狭ければ狭いほど急坂に、稜線・尾根・山頂付近は間隔が広いである。西偏角度の図(地形図の北と、コンパスが指す北とでは若干ずれがある。)日本では、磁北が西側に6〜7°偏っている。を頂く、今日は勉強すべきことばかり。

スタートの高島駅前で「整置する手順」を丸山先生からコンパスを借用し、教育部U澤氏より教えていただく、磁北線と磁針が平行になるよう地形図を動かす。目標物を地形図で確認、乙女ケ池から登山口へこれから登る登山道の確認、登山道分岐点で「整置」し「長法寺跡」をめざすが、あまり人が入らないと見え道に迷う、本日のルートは丸山先生最高の教材です。たくさんの人が足を踏み入れているところでなら、ガイド地図でよいのに。「長法寺跡」で昼食後「打下城跡」を経て「見張山」へ、地図記号の2本の送電線は非常に分かりやすい目印、送電線下の広場ここからの琵琶湖萩の浜の景色はすばらしい。また道迷いやっと「見張山」頂上へ517.3m三角点を大事に触れる。

下山のルートの分岐で「整置」等高線の間隔が狭い急な下りが続く、途中負傷者が出たためルートを変更し日吉神社へ(A会長曰く大事に至らずお礼)を経て高島駅へ到着。

今まで小生が使用していたのはもっぱら「登山地図」必要な情報が詳しく載っており、登山計画を立てるのも便利であり地図に載っているコースタイムや登山コース等を参考にしていました。

今回の読図山行でコンパスを初めて使用し「整置」も何も知らなかった自分が恥ずかしい反省しきりの山行であった。ご指導していただきました丸山先生、同行の皆様ありがとうございました。今後もよろしくお願い申しあげます。